朝食前に、養命酒を飲むのが自分の中での最近の流行りになっています。
久しぶりの、あの甘くて独特の薬草の匂い、そんな懐かしい健康酒「養命酒」です。
初めて出会ったのは65年も前の、祖父の部屋
私が5歳の幼稚園の時、父方の祖父が我が家の2階の6畳間で同居することになりました。
どんな経緯で一緒に住むことになったのかは小さかった私には知る由もありませんでしたが、優しかった祖父の部屋は母に怒られると直ぐに駆け込む私の隠れ場になっていました。
おじいちゃんの部屋に入ると、赤い箱に入った「養命酒」が置いてあって、
「このお酒は毎日飲むと元気モリモリになるんじゃい。わっはっは!」と言っていたのを半世紀以上の前の事なのに今でもなにかの切っ掛けで思い出します。
大学時代に初めて買った「養命酒」
大学受験時代はとにかく一生懸命、受験勉強に時間を費やしました。
当時は「勉強時間に比例して入れる大学は決まるものだ!」なんて蛍雪時代の夜のラジオで聞いたことを鵜呑みにして、毎日高校から家に帰ると6時間くらは机に向かっていました。いくら若くてパワーがあったと言っても何となくいつも疲労感を抱いた高校2、3年生でした。
そこで、父方のおじいちゃんが毎日飲んでいた「養命酒」に初めてトライしたのです。
当時も養命酒には14度のアルコールが入っていましたので飲んで寝ると熟睡でき、効果を感じていました。しかし、大学に合格をした後はいつのまにか飲むこと自体忘れ、そのうち「養命酒」は忘却の彼方にいってしまいました。
中国へ何回もお土産として持って行った「養命酒」
45歳くらいから現役最後のころまで、中国ビジネス開拓のため中国でもかなり手広く活動していました。
中国で開拓していた地方政府や企業の当時の要人へのお土産にはエルメスやグッチなんかのブランド品や資生堂の化粧品が人気でした。
一方、当時の60、70歳の要人からは、日本の薬用酒などのリクエストがよくありました。
まだ若かった私には「養命酒」しか知らなかったのでそれ一択で中国へのお土産としました。が、大人気になり、その後何回も持って行くお土産の代表的なものとなりました。
中国のシニア要人に対しては、「高齢者・健康志向・日本の薬用酒のお土産」がうまくヒットしたようです。日本でも中国でも、年齢とともに健康志向になるのですね。
これらによって、海外営業の中国での仕掛け人として中国で大きな売り上げを得ることができたのかもしれませんね。
私としては、お土産としての「養命酒」は他のお土産よりズ~と安かったので、交際費をあまり使わないで済み嬉しかったのですが、初め頃は年に4、5回ほどトラブルにあうことがありお土産として持ち込むのが結構たいへんでした。
それは、きっと今の中国では無いと信じますが・・・、
中国の有名国際空港から地方行の国内空港へ乗り換える時、国内線に入ったところで、高級なお土産や、「養命酒」、は搾取?されることが結構有りました。それもどう見ても制服が昔の人民服のようなものを着て銃を保持している集団?でした。
今からたった25年ほど前でも中国の多くの地方の国内空港は、いかにも、”The 中国”という暗いイメージのところが多かったので、怖いのなんの・・・。
滋養強壮のために
今では98歳の妻の母親と妻と私の3人家族。 すっかり老人家庭になってしまいました。
妻の母親から昔飲んだことのあるグロンサンのような栄養ドリンクのリクエストをされて薬局へ、そこで、何年か振りにお目にかかったのが再び赤い箱の「養命酒」でした。
懐かしさもあって、化学的なものより、漢方的なものの方が自然かなと思い、養命酒を買って帰りました。
が、
残念ながら、妻の母親も妻も、一舐めだけ試したましたが、どうも薬草の匂いがする甘い味はお気に召せず・・・。
その後は私だけが飲んでる次第です。
私だけがますます元気になりそうです。
今日も訪問していただきありがとうございました。