●今日はどこに連れて行こうか?
いつものように98歳のキーちゃん(妻の母親)の健康維持のために、週に2、3回は外に連れ出します。
妻とどこに連れて行こうかと、今回も意見を出し合った末、栃木県矢板市の山裾にある『山縣有朋記念館(やまがたありともきねんかん)』に行こうということになりました。
そこは、30年以上前、私たちの子供達がまだ小学生の時に連れて行った記憶があり、なにか懐かしさを感じます。
当時はエネルギーが有り余っていたずらばかりしていた子供達を山里の自然の中で思いっきり遊ばせるために連れて行ったのですが、今回は超高齢老人の足腰の維持のためにそこを訪れるなんて・・・。
●山縣有朋記念館とは
この記念館について、説明文をお借りして説明しますと、
山縣有朋(1838-1922)は、幕末から明治・大正にかけて活躍した軍人そして政治家です。長州藩出身で、吉田松陰の松下村塾に学び、高杉晋作らと奇兵隊を率いて倒幕運動に活躍。明治維新後に新政府より欧州視察の命を受け訪欧し、帰国後は廃藩置県、徴兵制(国軍としての軍隊制度)の制定、地方自治制度確立、近代官僚制度構築など新体制の形成に深く関与しました。第3代・第9代内閣総理大臣、参議、初代参謀本部長、初代内務大臣、枢密院議長などを歴任。その後、元勲として元老筆頭となり政界に大きな影響力を与え、近代日本の基礎をつくった日本人の一人としてその中心的役割を果たしました。
記念館の建物は、現存する数少ない明治時代の洋風木造建築の一つで、建築史のうえでも貴重なものであり、平成2年に栃木県有形文化財(建築)に指定されました。これを契機に修復をおこない、この建物の維持保存と山縣有朋の遺品・資料をあわせて公開することになり、平成4年12月に私立歴史博物館「山縣有朋記念館」として開館しました。平成25年に公益財団法人となりました。
ー山縣有朋記念館概要よりー
道路脇にある駐車場から歩いていくと、自然の中に古い洋館がみえてきます。明治時代の面影を残し静かに佇んでいます。
建物の前に狛犬一頭がいます。これは皇居の方を向いていて、もう一頭は皇居の中にあるとのことで興味深いですね。
老朽化が著しい館内には当時の応接セット、軍服や勲章なども展示され、その時代を感じ取ることができました。特に2階の応接間の重厚な雰囲気が印象に残りました。
また、見学のあとはコーヒーを美味しくいただくことができます。
(入館料: 大人 700円 ※コーヒーのサービス付)
明治時代の洋風建築が那須野が原の雄大な自然に溶け込んでいて、心身ともに癒される歴史好きの人におすすめの施設でした。
開館時間
*冬季1月〜2月は土日祝祭日のみ開館
今日も訪問していただきありがとうございました。