妻がわたしのささやかな楽しみの一つである株式のネット取引をじっと見ていました。
そして、ひとこと。
「あなたが死んだら私はネット取引の内容なんかまったくわからないのよ。
気が付いたら大きな負債を背負っているなんてこともあるんじゃないの?」
わたしはまだまだ元気なシニアなので、想像すらしていなかったこの一言はショックでした。
妻はすでにわたしの突然の死も想像しているのです!
1.これって「終活」じゃない?
妻のこのひとことは私を動かしました。
万が一の時のために、残された妻や家族がオロオロしないように考えておこう。
これって、ある意味「終活」ですね。
でも、終活というと重すぎるので、今回は「お金の管理」と「WEBのデジタルデータ」の範囲で考えてみようと思います。
2.お金の管理とは
まずは、ゆうちょ銀行、メガバンク、地方銀行等 保有口座の整理と一覧表作成です。
何十年もの間家庭をもっていると、知らず知らずのうちに取引銀行数は増え、口座も増えてきます。
定年退職を境に取引銀行と口座は整理したらいかがでしょうか。
その他、保険契約やクレジットカード類の見直しと整理整頓ですね。
わたしの場合は、退職時に口座はすでに整理してエクセルで一覧表を作成しました。
この一覧表は妻と共有している紙データです。
毎年12月31日の大晦日に内容を更新し紙にプリントアウトし二人でチェックをしています。
紙の通帳や証書のあるものは、すぐに現物を見ることができるので妻も安心しているようです。しかしないものでも紙の一覧表は安心感を与えてくれます。
問題はWEBで管理したり使っているデジタルデータですね。
デジタルデータはどうしようか?
3.Webデジタルデータは
我が家のデジタルデータといえば、
日々増えているデジタル写真(クラウドサービス)、メール、このブログ、それと、GoogleやSkypeなどのいろいろなサイトにアクセルするときに打ち込むIDやパスワード。
さらには妻の不安の矛先になっている、オンライン証券会社、オンライン銀行です。
各種のデジタルデータのIDやパスワード、URLなどを記入した一覧表をエクセルで作成します。
お金の管理の時と同じように初めに整理し、整理して数を減らしておくことが重要です。
人によってはデジタルデータのIDやパスワードを管理するソフトウェアを使用している方も多いと思いますが、我が家はエクセルで作った一覧表を紙で夫婦で管理する方法を選んでいます。
年配者はいまでも紙の方が信頼性は高く扱いやすく感じています。そこを強引に変える必要はないと考えますよ。
紙の一覧表が盗まれてしまえば、万事休すになってしまいますが・・・・・。
それから、妻の不安の矛先になっている、オンライン証券会社、オンライン銀行についてです。
、
インターネット取引については特に日々チェックする必要があります。
支店を持たない金融機関についても一般的な証書や預金通帳があるときと同じように忘れずに名称や口座番号を紙で記録しておくのが大切だと思います。
ネット銀行やネット証券も万が一のときは家族が連絡すれば資産を凍結・清算することが可能だからです。
4.定期更新が大切
エクセルで作った一覧表で大事なのは必ずチェツク日を書いて定期的に更新することです。
そして妻のほかにも子供等の信頼できる人にその存在や保管場所を知らせておくことも必要です。
我が家の場合は、プリントアウトして保管している場所をことを2人の子どもに伝えていますよ。
夫婦で災害等に巻き込まれてしまうことがあるかもしれませんからね。
6.まとめ
- お金やWEBで管理したり使用しているデジタルデータを洗い出して紙の一覧表を作成する。
- 不要な口座、カード、WEBで管理しているデジタルデータ類は整理し減らす。
- 一覧表リストは定期的にチェックし更新する。
- 妻や家族など信頼できる人にも一覧表の在りか伝えておく。