住む主の居ない家。「家じまい」に向けての一歩目です!


独りで住んでいた妻の母(96歳のおばあちゃん)は我が家に来て4カ月。 妻の実家(おばあちゃんの家)は昨年の台風19号の水害の傷跡が残っている状態で現在も空き家になっています。

おばあちゃんは、始め我が家に避難している状態で、そのうちにまた自宅に戻れるものと期待していたようです。ですが、機会あるたびに、私達の家に住むことを話し合ったり説得したり、やっと自宅に戻ることに諦めがついたようです。

この決断は、私達夫婦にとって、同居によるおばあちゃんの見守り介護と、住む主の居なくなった家の「家じまい」をすることの2つのボールを責任を持って受け取るという意味でもあったのでした。

これらの2つのボールは、妻の実家の跡取りでない私達夫婦にとって、ある意味面倒で厄介なことでしたし大きな覚悟が必要でした。

 

1.「家じまい」やらなければならないこと

 

1)まず最初は契約解除手続き

家に人が住まなくなっても、契約した内容で家を取り巻く社会はいつも通り動いています。動きを止めるには契約解除手続きが必要です。

新聞、固定電話(NTT)、携帯電話(OCNモバイルone)、NHK、水道と下水、石油・ガス、電気、郵便・・・・等ですかね。

 

2)次に、家の解体、土地の更地化、売却、法的手続き・・・等 厄介なことが沢山

①家と土地: 水害を被った建物や土地は条件が厳しくなってまともな金額で売れなくなってしまいます。家は壊し更地にして、当分は高い固定資産税を払いながら保有していなければならないかもしれません。古い家を放置するようなことが無いように、これも社会的責任なのでしょうね。

②お寺の檀家とお墓: いままで考えたことはなかったことで、私達の地方独特なのかもしれませんが、「家じまい」の最後には、家とつながっているお寺やお墓をお終いにしたい。・・・おばあちゃんと亡きおじいちゃんは出身家からは独立してお墓を建てています。そこは地方では由緒ある超有名お寺さんで、信心深い檀家になっているようです。わたしには想像出来ないことですが、「家じまい」でお寺さんとの間でも面倒な問題になることがあるそうです。

 

2.契約解除手続き

まず初めに、無駄な費用の発生を抑えるために、やめるものはやめる手続きをしなくてはなりません。

すでに、いくつかのものはすでに解約をしていますが、まだ今まで通りになっているものもあります。

具体的には

新聞

おばあちゃんの家が被災してすぐの10月13日に新聞販売店に行って、それまでの新聞代金を払い、その後の購読を停止しました。販売店からは3月末までの契約になっているので、落ち着いたら配達しますからとの話でしたが、引き続きおばあちゃんは我が家に疎開していましたので、2か月半後の1月1日から、我が家の方に配達をしてもらうことにしました。・・・おばあちゃんはこの地方紙のファンのため、配達が再開されて喜んで読んでいましたがね。

固定電話(NTT)

水害時に、回線や本体機器は水をかぶり故障。その後なんとなくそのままになっていました。基本料金だけですが無駄なので、「家じまい」を始める事を決めた時点で契約を解除しました。60年ほども愛着を持って使っていた固定電話の番号ですので、もう使えないとなると思うと寂しいですね。

携帯電話(OCNモバイルone)

おばあちゃんが外出時困った時に使えるようと、携帯電話をもたせていました。ところが、水害時に水没して失くしてしまったことが最近判明。4カ月も失くしていても不便を感じなたったようなので今月になってから解約することにしました。

NHK

11月15日 NHKふれあいセンター「050-3786-5003」にTELして契約解除の申し込み。初めは解約は難しいことをいろいろ言われましたが、「水害で家が住めなくなったので・・・」と台風での被災を話したら、すんなりと解約手続に応じてくれました。

水道と下水

実家に時々行って後片付けなどを行う時に、トイレや清掃時の水は使います。最後の最後まで契約は継続しておかなければなりませんね。

石油・ガス

被災後すぐに供給は停止していただきました。今後使う事は無くなりましたので今月で契約そのものを解除し、機器類の撤去もお願いしました。

電気

後片付けなどで出かけた時に電気は必要なため、こちらも最後の最後まで契約は継続です。

郵便

実家に届く郵便物は我が家にすべて転送していただけるように手続きをしました。

近い将来におばあちゃんの住民票を我が家に移しますが、その間の暫定処置です。この手続きをしておかないと頻繁に実家のポストを見に行かなければならなくなり面倒ですよね。

まず初めの主だった契約の解除、継続関係はこのくらいでした。

 

次に

厄介なことが多い次の段階について、ぼちぼち考えていかなければなりませんね。

いずれにせよ、すくなくても片親が元気なうちに、親の世話や実家の建物や土地をどうしたらよいか、相談して結論を出しておくと良いでしょう。


今日も読んでいただきましてありがとうございます。

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こんにちは。 私は、孫たちから「なお父さん」と呼ばれている関東の地方都市住人です。 『なお父さんのblog65』:65歳からより豊かに生きるヒント (日々の楽しみ、お金、生活の知恵、親のケア、独り言、ブログ運営)を発信していきます。  それでは よろしくお願いします。