有名観光地ではありませんが、12月の閑寂とした禅寺『雲厳寺(うんがんじ)』に久々に来ることができました

雲巌寺(うんがんじ)は、禅の修行のための道場であり、観光地ではありませんが、2018年春の吉永小百合の「大人の休日倶楽部」CM効果でしょうか、参拝者が増えているそうです。でも、冬の時期になると訪れる人は皆無と聞いていました。

私の父は禅宗だった影響のためか、運転免許が無い父から車にのせて連れてってと言われて、何回も訪問したことがありました。そして、父が他界したあとも、私にとっても気持ちが落ち着く場所として、数年ごとに訪れています。

ということで、今日は12月の誰もいない雲巌寺のスナップ写真です。お付き合い頂ければ幸いです。

 

12月20日(金)午後2時 晴れ 

やっぱり誰もいない寒々とした駐車場です

 

訪問者用の駐車場には予想通り一台も無く、山の陰で日は当たらず、寒々としていました。

 

『雲厳寺』入口

ひとたび入り口の石柱門から敷地に入ると、一瞬にして身の引きしまるような雰囲気が漂います。

『雲厳寺』は、栃木県那須高原のすそ野、八溝山地のふところ深い茨城県と栃木県の堺に位置しており、臨済宗妙心寺派の名高い寺として、筑前の聖福寺、越前の永平寺、紀州の興国寺と並んで「日本禅宗4大道場」の一つに数えられている由緒正しき寺だそうです。この辺り一帯は昔から「那須野が原」と呼ばれ、那須与一の那須家や水戸光圀公(水戸黄門)、「奥の細道」の松尾芭蕉などに特に縁深い寺としても有名と聞いています。

 

パワースポット?

境内には、スギの巨木が何本も点在していますが、その内最大のもので、樹齢500年から550年で樹勢は旺盛です。入口の右側に植栽されており、パワースポットとして参拝する方も多いようです。

 

橋を渡り、急こう配の石段を登り山門へ

 

急こう配の見上げるほどの石段を登りきると、天下人・秀吉による小田原征伐の焼き討ちにも耐え残った山門があります。

弘安6年(1283年)に執政北条時宗が『雲巌寺』を建立しました。

 

心を落ち着かせると、パワーを感じる場所です

ご本尊は釈迦牟尼仏です。心を落ち着かせ、静かに耳をすませば寺山全体から発せられる悠久のパワーを、訪問するたびに感じる事ができる場所です。そんなわけで、ここから見るお寺の姿が私のお気に入りです。

今日は、境内には誰もいないのですが、ビーン張り詰めた緊張感を感じます。

 

先哲の言葉

帰りに、お寺に書置きされている幾つかの言葉の内、上の写真の『先哲の言葉』を一部頂いて(300円)まいりました。

帰途につきました

1時間半ほど、誰もいないと思って滞在していた境内ですが、寺院の中ではおそらく何人かの若い僧が修行を積んでいたのでしょう。 12月の静寂の境内の中でパワーを体いっぱいに吸い込んで、満足して帰途につくことができました。 

 

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