今日の記事は超高齢者を迎え同居して感じたことを書いてみました。
同じような環境の読者に対し一つの例として参考になれば幸いです。
1.同居の切っ掛け
妻の母親は95歳で、一戸建てに独りで住んでいました。しかし、昨年10月の台風19号の水害を被ってしまいました。
気丈に自立して頑張っていても、来月2月には96歳になるおばあちゃんです。
私は、今回の災害の後、おばあちゃんの家を改修したり綺麗に清掃したりしましたが、家財の買い直しなど大きな投資をして今まで通りに自立した生活を取り戻すのは、年齢的・精神的そして経済的に無理であると判断しました。そして、私たちの子供達が巣立ってから15年ほど妻と私の二人家族だった我が家におばあちゃんを、迎えて同居することにしたのです。
2.同居3か月の間に見えた事
おばあちゃんを、迎えて同居し、既に3か月が過ぎました。ある程度は想定していたことでしたが、やはり同居生活のストレスが気になってきました。
1)生活パターンの違い
今でも元気なおばあちゃんなので、朝は6時前には起きて、夜は21時には寝るという健康的な生活です。
妻と私は寝る時間が0時頃になります。この夜の21時~0時 の3時間が問題なのです。
おばあちゃんは元気ですが足腰は弱っていますので、居間に隣接している一階の和室をおばあちゃんの部屋として与え、いつも、共有エリアとしての居間とその和室を使っ生活しています。
我が家は基本的に一階が居心地の良い生活エリアとして建てられていますので、夜の時間は居間で妻も私も一緒にのんびりと過ごしたいと考えています。
ところが、おばあちゃんが寝る21時以降は隣接している居間でテレビを見たり音楽を聴くなどしてくつろぐことが出来なくなってしまいました。
21時近くになると、妻と私は二階上がり、それぞれの狭い部屋で静かに過ごすしか無くなってしましました。
2)意外と時間がとられてしまいます
おばあちゃんは独りで住んでいたエリアは街中でしたので、独りで歩いて行ける範囲に病院、お店、郵便局、美容院がありました。ところが、我が家のエリアは車を使用しないて不便な郊外のエリアです。
ですから、妻や私が気を使って、車に乗せておばあちゃんのリクエストの場所に連れて行かなければならないわけです。
ちょっとしたことですが、回数が多くなってくると意外と面倒臭いことなんですよ。
3)元気な超高齢者でも介護認定は必要
他人にお世話になるなんて嫌だと言って、要介護認定などを受けていませんでした。でも、いざ介護保険サービスを使おうと思っても、要介護認定を受けていないとサービスは使えないので困りますよね。
先日やっと要介護1の認定を受けましたので、今度はデイサービスやお泊りショートステイの実際に利用する場所を見つけ、契約をしておかなければなりません。まだまだ実際に使えるようになるまでには手間と時間がかかります。
実際に利用できるようになるなるまでは、妻や私がメインになって決めていかなければならず、イライラするときも有りますが、当の本人は興味の無いことには知らん顔なのです。
4)生活費が急に増えてしまいました
妻と私二人で生活していて、そこに 元気な超高齢者が一人増えても、食費がちょっと増えるだけで、その他の生活費はあまり増えないと思っていました。
ところが、5万円/月ほどは増えるのですね。
おばあちゃんは自分の衣類や雑貨などは自分の年金で買っているのですが、我が家の生活費が増えている原因は、
①光熱費 : 使っている部屋が増えて、特に夜は3人別々の部屋での生活になり、暖房などの電気、灯油代の無駄が多くなってしまったからでしょうか?
②外食費 : おばあちゃんを車で連れ出すときまって外食や間食のためにお店に入るようになってしまうのはなぜ?
こんなところで生活費が特に増えているようです。もうすこし精査しないといけませんね。
3.思うこと
誰でも直面する老いに伴う、同居などの生活スタイルについて、何となく避けて、我が家では今まで言い出さなかった問題です。
台風19号の水害での被災を切っ掛けに、正面から取り組むことになりました。
老いてからの同居の問題は、おばあちゃんにとっても、妻や私にとってもデリケートなことなのです。
様子をみながら、のんびりと慌てず軟着陸させていきたいと考え取り組んできた3か月でした。
でも、もし、おばあちゃんの体調が崩れたり、痴ほう症になったり、逆に妻や私が体調を崩したりしても、私たちの同居生活はバランスが崩れ一気に狂ってしまうでしょう。本当のことを言うと最近はいつも心の中でこのことを恐れているのです。
台風19号、床上浸水。家族の結束は頼もしい!という独り言