老人は民間の医療保険に入るべきか?

定年退職を機会に身の回りのお金の棚卸をして、生活費のスリム化をおこなう人が多いですよね。私も同じでした。

そもそも保険は必要なのか?生命保険は必要か?損害保険は必要か?生命保険のうち死亡保障は?医療保障は?がん保障は?介護保障は?・・・・・。

その結果、民間の医療保険はやめてしまってもいいのではないか?という疑問を持つことになったわけです。

今回の記事は「老人は民間の医療保険に入るべきか?」ということについて、「医療保険について検討している人」に対して、私なりの結論を出して実行していることをお話しします。


少しでも参考になれば幸いです。

 

 

1.過去40年以上、医療保険に入って思うこと

私は過去40年以上リスク回避になるかと考えいくつかの医療保険に入っていました。でもその恩恵にあずかったのは入院10日間程度が2回だけでした。

医療保険会社から多額のお金を頂く機会が無かったのは幸いだったと思うか、損したと思うかですが、当然幸いだったと考えるべきでしょう。

現役時代の40年を元気に働くことができたということですね。感謝、感謝です。

 

 

2.年金生活後の医療保険について、私の考え方

年金生活に入ると心配事は 「健康・お金・孤立」です。

現役時代のように会社に勤めてお金を稼げれば、お金が無駄になっても多めの医療保険をかけておいても安心感をたくさん確保しておきたいところですが、年金生活者としてはお金は最小限にしか使えません

私たちは既に国の医療保険に入っていますよね。国民健康保険です。シニアにとって毎月高い料金を支払っています。さらに追加で民間の医療保険に入り、医療費のお金の不安を減らすことができるのでしょうか。

入院すると差額ベッドでお金がかかるとか、 通院費が発生するとか、成人病で入院が長引くとか、色々な不安要素をアピールされると追加の医療保険に入った方がいいのかなあ!と影響される。人間は不安に弱いですからね。

医療保険について、一つの例ですが、保障内容としては入院1日10,000円(一回の入院日数60日型)通算1000日、手術代20万円、3大疾病一時金50万円、先進医療特約2000万円など。60歳男性、終身保障、終身払い、保険料13,087円/月

この例で単純計算した場合ですが、60日入院した場合、60万円給付されます。60万円=保険料13,087円×約46回分です。単純計算ですが、つまり約4年に1回60日の入院をしないと元が取れないということです。どう考えてもコストパフォーマンスが悪いということです。

このくらいの保証なら、先進医療は難しいかもしれませんが、ほとんどの場合は医療保険の支払い分を貯金しておいて有事のときにその貯蓄を使った方が良いと思いませんか。

このようなことを言うと、お前は貯蓄が十分にあるからそんなことを言えるんだ! なんて言われそうですが、民間の医療保険をありがたそうに、高額契約している方の方が、私から言うと金持ちだと思うのですがね・・・。

 

さらに、国民健康保険にはすばらしい高額療養費制度があり、私たちが病院に掛かって支払うお金には上限があります。おそらく聞いたことがあると思いますが、初めての方のために解説いたします。

医療費の自己負担が大きい時には、高額療養費の給付が受けられます。原則、健康保険者の被保険者と被扶養者のそれぞれが、1か月間に同じ医療機関で治療を受けた場合、かかった医療費の合計が所定の自己負担限度額を超えた時に請求することで、その超えた部分が高額療養費として支給されます。
高額療養費について、平成30年8月以降、69歳以下の方(年収約370万円以下)限度額57,600円、70歳以上の方(年収年収156万円~約370万円)も同様です。

従って、私の結論は 国民健康保険の他に追加で民間の医療保険は入る必要はない ! です。

 

 

3.まとめ

我が家の医療費の考え方

  • 基本は国民健康保険を使って30%負担(70歳から20%負担、75歳から10%負担)で支払う。
  • 高額の医療費が発生した場合は高額療養費制度で給付を受ける。
  • 国民健康保険範囲外の差額ベッド、入院雑費、交通費、インプラントなどは貯蓄から支払う。
  • 国民健康保険の他に追加で民間の医療保険は入る必要はない !

 

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