株式投資を行うとき、どちらの投資スタイルを取った方が儲かるか、考えたことありますよね。
こういうことをよくいろいろなところで議論されていますよね。
しかし残念ながら、お決まりの結論は、こういう場合は・・・、この場合は・・・などと分かったような、分からないようなものばかりです。
当然、このブログをよんでいる読者の皆さんは、人生経験が豊富な方々と思いますので、株式投資は難しくて単純に結論なんか出るわけないと、
ある意味変に納得しているのではないでしょうか。
65歳を過ぎた定年退職者にとっての株式投資の基本スタイルについて、わたしの感じていること=実践していることをお話しします。
1.株式による資産運用には、大きく2つのアウトプットがあります
一つは成長株を見つけ出し仕込み、ある程度株価が上がった時に売り売却益を得る「キャピタルゲイン」です。
もう一つは、株式を所有することで得られる配当による「インカムゲイン」です。
そして世間的には、株をやる=キャピタルゲインという見方をされていると思います。
2.どっちが儲かるか?
私は30歳台からほぼ40年以上楽しみのレベルですが、少額の株式投資を続けてきました。
その結果は売却益の方が配当金より多い結果でした。
たいていの場合、うまく成長株を見つけ出し選択できれば、配当よりも売却益の方が相当大きくなるのが通例です。
暴落時に株を買うことで、さらに大きく儲けることができます。理屈ではわかっていても、給料でやっと家族を養っている身で暴落時に投資なんてできませんでした。それでも、少しでも株式をもっていると経済に興味を持つ切っ掛けにはなりまいたね。
売却益狙いで配当益はおまけみたいなものと考えている人がほとんどではないでしょうか。
ちなみにこのサラリーマン現役時代に保有していた株式は、配当率などほとんど考えずに成長し株価が高くなる期待される株ばかりを選び売り買いをしていました。
そして10%ほども株価が上がれば売却益をすぐに確保し、それを繰り返していました。
3.定年退職者の投資スタイルは
しかし、定年退職を境に株式投資スタイルは変えることになりました。
現役時代の投資スタイルの売却益重視から配当金重視と考え方を変えなけれなりませんでした。
なぜか?
現役時代は会社から頂いていた給与だけでもなんとか生活することができていました。株式投資は、もっと良い生活を得るために、副収入のために、ある意味趣味の一つとして楽しんでいたわけですね。
しかし、定年退職後の生活は一転して厳しくなるんですよ。
年金がメインの収入源となるわけです。しかし残念ながらそれだけでは生活出来ないのが現実です。
定年退職後の生活は年金以外の収入源がとても重要なものとなってきました。
基本は年金しか収入が無いわけです。私のような一つの会社に40年ほど真面目に勤め、年金のための保険料をきちんと収めていても夫婦で年間300万円程度のレベルです。なかなかこの金額で生きていくのは極めて難しのが現実です。
そのため、多くの年金生活者は年金と退職時までにこつこつと貯めた虎の子を少しづつ崩したお金で生活をしていくのが実態ではないでしょうか。私の場合、年金生活者になって既に5年ほどになりましたが、年金だけで生活できた月は、一度たりとも有りませんね。
年金だけでの生活をブログに書き綴っている方をよく見かけますが、いつもすごいなーと驚いています。私にはできそうにありませんね。
でもその一方で、あと何年生きているかはわかりませんから、貯蓄は有限ですので、虎の子もすぐに使い切り、長寿貧乏にならないか心配ですね。
もし、株式投資を行うなら、このような生活がすこしでも豊かになる投資にしたいと思うのは自然の成り行きです。
4.基本は配当金ねらいです
定年退職後の株式投資は
私と妻が死ぬまでずーと継続して配当金が得られること。
投資時の株式投資で得た株数は減らすことなく維持すること。(株式の値下がりで資産価値が小さくなっても焦ることはない。)
このことを基本方針にする配当金ねらいが定年退職者の株式投資方法だと考えます。
5.「年80万円」の配当金収入のためには
私は現在、日本株を中心に株式を保有しています。目標としている利回りは、税引き後3%強で計画しています。
目標利回り高リターンのものを狙えばもっと高いところを狙えますが、定年退職後の私にとってはリスクを極力おさえなければなりませんのでこれくらいが背伸びしてもやっとのところかなと考えています。
仮に年80万円の配当収入を得るなら、約2700万円分の投資が必要となります。保有株式は売却せずにずっと保有します。下手に少し値上がりしたから利益を取ろうなんて色気をだすと、長期でみるとかならず失敗します。儲かるのは証券会社だけですよ!。
当然原則この約2700万円は崩すことは禁止です。
当然配当金のこの80万円は再投資せず毎年年金生活の生活不足金として全部使う事が出来ます。年金生活者にとってとてもありがたいお金になりますね。
元の株は何年たっても同じ株数残るので、想定以上に長生きしても困ることはありません。(ここが大きなポイント) 最近は皆さん長生きできる世の中ですからね。
初めの投資額の約2700万円は一朝一夕に到達する金額ではありませんが、定年退職前の方ならそれほどハードルは高くないと思うのではないでしょうか・・・・・???
6.まとめ
2700万円程度の資金を投資が出来る人ならば、3%強程度の配当金重視の株式投資スタイルがよい。
ずっと売却しないで保有していれば、そのまま毎年継続して配当金をもらい続けることができます。
そして、毎年得られた配当金は再投資せずに、その年の年金による生活費の不足分に全部使えます。
これは、定年退職者として想像以上にありがたいお金になるはずです。
これが、私の経験から得られた一つの結論です。
想定より長く生きることが出来た場合でも、いつまでたっても同じ株数を保有するわけですので、同じ配当金をもらい続けることが出来るわけです。
定年退職時にある程度の資金をもっていれば、ずっと死ぬまで保有株式数を減らすことなく、年金による生活費の不足分(生活水準によりますが)をこの配当金で毎年補うことも可能です。
なお、このブログの記事は著者個人の投資に関する考え方を示すもので、この投資方法を単純に推奨するわけではありません。
今日も訪問していただきありがとうございました。