なぜ黒板は西側にあることが多いのか?

きっかけは、孫の素朴な質問

最近、小学生の孫が学校で東・西・南・北という四つの方角を学んでいるそうです。
ある日、「おじいちゃん、四つの方角が分かり難いんだよね・・・。どうやって覚えたらいいの?」って孫から聞かれました。

その何気ない質問をきっかけに、私はふと、子どもの頃に教わった話を思い出しました。
それは、日本の教室では黒板が西側にあることが多い、という話です。


そういえば、いつも同じ場所にあった黒板

私が通っていた小学校でも、黒板はやはり西側の壁にありました。
教室の左側には大きな窓が並び、天気のいい日は、やわらかな光が差し込んでいました。

当時は、それが特別だとは思いませんでした。
ただ、黒板の字を書き写し、ノートを取り、時々ぼんやりと窓の外を眺めていただけです。


光の入り方には、ちゃんと理由があった

今になって考えてみると、その配置にはきちんとした理由がありました。
日本では昔から右利きの人が多く、子どもたちも右手で鉛筆を持ちます。

左側から光が入ると、右手の影ができにくく、
黒板の文字もノートの文字も、自然と見やすくなります。

教室は、そんな小さな気づかいの積み重ねで作られていたのです。


昔の人は、学びやすさをよく考えていた

この教室のつくりは、明治時代から続いていると言われています。
電気照明が十分でなかった頃、自然光はとても大切な存在でした。

どうすれば子どもたちが少しでも学びやすくなるか。
そんな思いが、窓の位置や黒板の場所に込められていたのでしょう。


子どもの頃には、見えていなかったこと

もっとも、子どもだった私たちは、そんなことを考えもしません。
黒板の位置よりも、給食の献立や、休み時間の遊びのほうが大事でした。

それでも、大人になって振り返ると、
「あの教室は、ずいぶん丁寧に考えられていたんだな」
と、しみじみ思います。


変わっていく教室、変わらない工夫

今の学校には、エアコンがあり、明るい照明があり、電子黒板もあります。
教室の様子は、私たちの頃とはずいぶん変わりました。

それでも、多くの学校で、黒板は今も西側にあります。
長い時間をかけて積み重ねられてきた工夫は、
静かに、今も息づいているのかもしれません。


孫との会話が、思い出を連れてきた

孫にこの話をすると、「へえ、そんな理由があったんだ」と目を丸くしていました。
私自身も、孫と話しながら、昔の教室の風景が、ふっとよみがえってきました。

何気ない会話が、忘れていた記憶を呼び戻してくれる。
それもまた、年を重ねる楽しみの一つなのでしょうか。


あなたの記憶の中の教室は、どうでしたか

私たちが当たり前だと思っていた風景には、
実は、たくさんの思いや工夫が隠れています。

もし機会があれば、学校の教室を思い浮かべてみてください。
黒板はどこにありましたか?
窓は、どちら側にありましたか?

そこには、今だからこそ気づける、
少し懐かしくて、少しあたたかな記憶が残っているかもしれませんね・・・。

ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは。 私は、孫たちから「なお父さん」と呼ばれている関東の地方都市住人です。 『なお父さんのblog65』:65歳からより豊かに生きるヒント (日々の楽しみ、お金、生活の知恵、親のケア、独り言、ブログ運営)を発信していきます。  それでは よろしくお願いします。