ここのところ、連日、世間を騒がしていますね「老後2000万円問題」。
無視していたのですが、ちょっとだけ独り言を吐きます。
お付き合いくだされば幸いです。
1.「老後2000万円問題」レポートの言っていることは
今回の金融庁からのレポート原文をご覧になりましたでしょうか?言っているのは、要するにこんなことですよね。
高齢無職世帯の平均的な支出額は、年金受給額だけで補えない。月あたり約5万円不足する。
仮に95歳まで生きた場合、5万円 x 12ヵ月 x 30年(65~95歳)=2,000万円分、資産からの取り崩しが必要になる。
老後の生活においては年金などの収入で足らざる部分は、当然保有する金融資産から取り崩していくこととなる。不足額約5万円が毎月発生する場合には、20年で約1,300万円、30年で約2,000万円の取崩しが必要になる。
そして、この「足らざる部分」のベースとなる支出モデルは、今年2月に総務省が発表した「2017年家計調査(家計収支編)」です。
一言でいうと「老後資金(自力の部分)は2,000万円必要」ということを言っているわけですね。
年金財源が破産するので支給をストップすると言うような怖ろしいことを言っている訳じゃありませんよね。
2.炎上しているのはなぜ?
- 大手メディアの論点は、「『資産寿命』を延ばすために、長く働くことや資産運用で強く『自助』を呼びかけているのは、事実上、国が『公助』の限界を認めたことになる。いままで年金について言っていることをいつのまにか変えている。
- 多くの人が「老後資金は2000万円必要」と「国から言われたくない」と思っている。働いて収入があるうちは、誰だって老後のことを考えたくないのが本音ですよね。それが突然、目標とも言える老後資金の金額が具体的に示された。驚くだろうし、戸惑うでしょう。
- そして、年金だけで暮らしていけないのは政策ミス?なのに、国民が自助努力で老後資金を作るように国が言うわけ?とカチンときている。
- 年金をもらって豊かな老後をおくれるはず?だ。それが違うといまさらいわれても。
等々。
3. 私の独り言
それぞれの家庭により生活レベルは違いますよね。
何が言いたいかというと、老後資金は単純に一言で2000万円必要というのはナンセンスと言いたいのです。
老後資金2000万円必要は一つのケースとしては正解なんですがね。
税金・社会保険料などを除いた数字=月24万円の出費で5万円不足するのなら、逆算すると出費を20万円以下に抑えれば、全く問題にならないって話です。
当然、年金支給額内で節約しながら生活する人はたくさんいるのではないでしょうかね。
私の場合、頂いている年金だけでは生活できないと考えていたので、それなりに、現役でお金を稼いでいるときから、妻と相談しながら、自分なりの老後の収支プランを考えていました。
そして、イメージした老後の生活費を自分で少しずつためてきたんですよ。
残念ながら、イメージ通りには貯蓄できませんでしたが、それなりに努力をしたつもりです。
そして、現在は当然ながら、年金で足りない分を取り崩しながら生活していますよ。
これって当たり前のことではないでしょうか?
蓄えなしで、年金だけで生活できると思っている人って本当にいるんですか?
こんな当たり前のことをお役人がレポート公表したら、政府も野党もマスコミも大騒ぎ、ネットでは大炎上!
年金暮らしのお爺は、こんなことに、もっともらしい顔をしてたくさんのお給料を頂きながら無駄な時間をたくさん浪費しているお馬鹿さん達が、うらやましくて、うらやましくてしょうがありませんね。
まだまだ当分の間は、各党とも、レベルの低い茶番劇を繰り広げてくれることでしょう。我々がすべきは、そんな話にまともに耳を貸すことではありません。
- 今回の報告書の原文を読んで、自分事としてこの機会にもう一度考えてみてください。
- 老後の生活は年金+αで考えるのは常道!
- 現役世代は収入を増やす策を考えるべき。(本業でのアップが基本)
- 副業の中の一つとして、資産形成の勉強は必須。
- 老後にそなえ貯蓄するのは当然。
- 固定費を中心に、支出を抑制する策も考える。
将来の年金の枠内でも十分生活できるだけの「筋肉質の家計」をこの機会に検討してみる。でも無理は禁物ですよ。
老後の生活は年金+αで考えるのは常道!
これってあたりまえのことでしょう。ちがいますかね?
≪定年退職がもうすぐのあなたへ≫ 定年退職後に必要な資金はどのくらいと思っていますか?